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小松菜の品種13選!図解付きで分かりやすく解説【家庭菜園】

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小松菜って?

小松菜の特徴

小松菜は東京都江戸川区の小松川発祥とされる、日本生まれのアブラナ科の緑黄色野菜です。江戸時代には八代将軍・徳川吉宗にそのおいしさを称賛され、小松菜と名付けられました。
カルシウムや鉄分、ビタミンが豊富で、特にカルシウムはほうれん草の3倍以上、牛乳をも上回る量を含んでいます。クセやアクが少なく、調理の幅が広いのも魅力です。

小松菜の旬の時期

小松菜はハウス栽培が盛んで一年中手に入りますが、特に冬が旬の時期です。12月から2月にかけて寒さにさらされることで、葉が厚くなり甘みが増します。旬の小松菜は濃い緑色でみずみずしさがあり、茎が太くしっかりと立っているものが新鮮な証拠です。寒さにより更においしくなるため、冬の食卓にぴったりです。

小松菜の美味しい食べ方

小松菜は炒め物や煮物、おひたし、汁物など、さまざまな料理に使える万能野菜です。アクが少ないため、下茹でせずにそのまま調理可能で手軽です。特に冬の「寒締め小松菜」は甘みが強く、シンプルな塩炒めや漬物でも素材の旨味を引き立てます。また、β-カロテンやカルシウムの吸収を高めるため、油やたんぱく質を含む料理と組み合わせるのもおすすめです。

小松菜を家庭菜園で育てる方法


小松菜は生育期間が短く、比較的手軽に育てられるため、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜です。一年を通じて栽培可能ですが、害虫が少ない秋や春先に種をまくと管理が楽になります。以下、小松菜を家庭菜園で栽培する際の手順を詳しく解説します。

準備するもの
・小松菜の種
・プランター(深さ15〜20cm以上)または畑
・野菜用培養土(プランターの場合)
・鉢底石(プランター栽培の場合)
・苦土石灰や化成肥料など(必要に応じて)
・防虫ネットや寒冷紗
・じょうろ

土作り

小松菜は比較的土壌を選びませんが、酸性の土壌では育ちにくいため、酸性が強い場合は苦土石灰を2週間前に混ぜ込んで中和します。その後、肥料を加えて土を耕し、高さ10〜15cmの畝を作ります。プランターの場合は、市販の野菜用培養土を使用すると簡単です。

種まき

小松菜は一年中種まきできますが、春(3〜5月)や秋(9〜11月)が最適です。種まきには深さ1cmのまき溝を作り、1cm間隔で種をまきます。溝に土を軽くかぶせ、平らにならした後、じょうろでたっぷりと水を与えます。
春から夏にかけては、種をまいた直後に防虫ネットや寒冷紗をかけて、害虫の侵入を防ぎましょう。特に夏の栽培では強い日差しから守るため、黒の寒冷紗でトンネル栽培をするのがおすすめです。

発芽後の管理

間引き

1回目: 双葉が開いたら、株間が3cm間隔になるよう、育ちが悪い苗を間引きます。間引き後は、根元に土を寄せて支えを作ります(「土寄せ」)。

2回目: 本葉が2〜3枚になったら、5〜6cm間隔になるよう再度間引きます。この際、間引いた苗も柔らかくておいしいので、料理に活用しましょう。

水やり

発芽後は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。夏場は乾燥が早いので、1日1〜2回、冬場は2〜3日に1回程度が目安です。
プランターの場合は土が乾きやすいので、特に注意が必要です。

肥料

元肥: 種まきの際に肥料を混ぜ込んでおくと、成長がスムーズです。
追肥: 最初の間引き後に化成肥料を少量追加します。その後、2週間ごとに肥料を与えると元気に育ちます。

収穫

草丈が15〜30cmになったら収穫します。柔らかい葉を楽しむため、小さいうちから少しずつ収穫を始めるのがおすすめです。収穫には根元をハサミで切り取るか、株ごと引き抜いて収穫します。真ん中の新芽を残してハサミで収穫すると、また葉が生えてきて再度収穫することもできます。

病害虫対策

小松菜は害虫の被害を受けやすい野菜です。特にアブラムシやアオムシ、ハモグリバエが発生しやすいので、以下の対策を行いましょう。

防虫ネット:種まき直後から目合い1mm以下のネットをかけます。
生物農薬の使用:農薬を避けたい場合は、BT剤(アオムシに効果のある微生物農薬)を使用します。
除草:雑草を放置すると害虫の温床になるため、間引きや追肥の際に除草も行います。

夏まきができる小松菜の品種7選

夏まきができる小松菜の品種
・はっけい
・つなしま
・菜々音
・菜々美
・菜々子
・夏蒼天
・夏楽天

はっけい


はっけいは、暑さや寒さ、乾燥に強い中生品種の小松菜で、一年中育てられる高品質な品種です。葉は濃い緑色で艶があり、茎が太くしっかりと広がるため、見た目にもボリュームがあります。
また、暑い時期でも葉が過剰に伸びにくく、葉がカップ状に反るカッピングや、茎が長くなりすぎる節間伸長といった問題が起こりにくいのが特長です。

つなしま


つなしまは、暑い時期に強い晩生品種の小松菜で、春から秋まで幅広く栽培できます。
葉が立ち上がる草姿で、濃い緑色とツヤのある葉が特徴です。茎が太く、株全体がしっかりしているため、見た目にボリュームがあります。高温でも多くの葉が育つので、丈夫な株が収穫できます。
更に、下葉が落ちやすく、収穫作業がスムーズに行えるのも大きな魅力です。

菜々音(ななね)


菜々音は、暑い時期に適した中生種の小松菜で、育てやすい品種です。白さび病や萎黄病に強いので、病気の心配が少なくて済みます。
葉は濃い緑色で肉厚で、高温や乾燥した環境でも葉が反り返るカッピングが起こりにくく、見た目も美しいままです。在圃性(ざいほせい)が高く、収穫できる期間が長いため、計画的に収穫や出荷ができます。草姿は葉が立ち上がる形で、茎はしなやかで折れにくく、葉が絡まりにくいので収穫作業も簡単です。
春から秋まで幅広く栽培でき、家庭菜園にもおすすめの品種です。

菜々美


菜々美は、白さび病と萎黄病に強い耐病性を持つ中早生種の小松菜です。
高温期でもじっくりと生育し、葉柄が間延びしにくいため、株張りが良く収穫量が多いのが特長です。また、収穫適期が長く在圃性に優れ、計画的な出荷が可能です。
草姿は立性で、収穫時に葉が絡みにくく、葉柄が折れにくいので作業性も抜群。葉は艶のある長丸葉で、高温乾燥下でも美しい荷姿を保ちます。
春から秋まで幅広い栽培が可能で、生産者にとって使いやすい品種です。

菜々子


菜々子は、中早生種の小松菜で、白さび病と萎黄病に強い耐病性を備えた安心の品種です。
高温期でもゆっくりと育ち、葉柄が間延びしにくいので、株がしっかりと張り、たくさん収穫できるのが魅力です。また、収穫時期が長く、畑での品質保持力が高いため、計画的に収穫や出荷ができます。
草姿は立ち上がりが良く、収穫時に葉が絡みにくく折れにくいため、作業のしやすさも抜群です。

夏蒼天(なつそうてん)


夏蒼天は、高温期に適した多収品種の小松菜で、白さび病や萎黄病に強い耐病性を持ち、安定した栽培が可能です。
濃緑色で平らな葉が特徴で、葉柄がしっかり太り、株全体のボリューム感が優れています。
高温でも徒長しにくく、じっくりと生育するため、収穫期が広く取れるのが魅力です。

夏楽天


夏楽天は、耐暑性、耐寒性、耐病性に優れた多収種の小松菜で、特に夏の栽培で力を発揮します。
葉は鮮やかな緑色の長丸葉で肉厚、葉柄は柔らかく折れにくいため、収穫や束ね作業が効率的です。草姿は立性で、株張りが良くそろいが美しいので見栄えも抜群。
また、食味が良く、歯切れの良さとすっきりした味わいで、家庭菜園に最適です。

春・秋まきができる小松菜の品種3選

春・秋まきができる小松菜の品種
・さくらぎ
・きよすみ
・いなむら

さくらぎ


さくらぎは、中早生の小松菜で、秋や春の栽培に適した品種です。
草姿が立性で、葉や茎に艶があり見栄えが良く、下葉が落ちやすいので収穫作業が簡単です。株張りが良く、太い軸を持つため収量性が高く、多くの収穫が期待できます。
また、萎黄病や白さび病に強い耐病性を持ち、耐寒性や晩抽性にも優れているため、安定した栽培が可能です。

きよすみ


きよすみは、病気に強く育てやすい中生品種の小松菜です。白さび病や萎黄病への耐性が高く、濃い緑色の葉としっかりした茎を持ちながら、柔らかく扱いやすいのが魅力です。
歯切れの良い食感と優れた風味で、とてもおいしい小松菜に育ちます。
在圃性が高く、春から初夏の栽培に特に適していますが、ハウスを使えば1年中育てることが可能です。

いなむら


いなむらは、高温期に特に強い小松菜で、年間を通して栽培できる優れた品種です。
成長はゆっくりですが、濃い緑色で艶のある葉と太い葉柄を持ち、株がしっかりしているので見栄えも抜群。収穫作業がしやすく、長く収穫できるのも魅力です。
また、細根が多く湿気に強いので、水田の後作にも向いています。

冬まきができる小松菜の品種3選

冬まきができる小松菜の品種
・わかみ
・はまつづき
・浜美2号

わかみ


わかみは、生育が早く、寒い時期でもぐんぐん育つ早生種の小松菜です。萎黄病や白さび病に非常に強く、年間を通して栽培が可能です。
葉は立性で光沢のある濃緑色、小ぶりながらも葉柄が太く折れにくいのが特徴です。また、収穫作業がしやすく、家庭菜園やプロの生産者にも適しています。

はまつづき


はまつづきは、寒さに強く、冬でも育てやすい小松菜の早生品種です。濃い緑色で艶のある葉と太い葉柄が特徴で、低温でも傷みにくく軸がむける心配が少ないため、美しい見た目を保てます。
根が細く泥が落ちやすいので収穫しやすく、下葉も簡単に取り除けるため作業がスムーズです。

浜美2号


浜美2号は、昔ながらのおいしい味わいが魅力の小松菜です。小型で丸い濃緑色の葉と太く柔らかな葉柄が特徴で、筋が少なく歯切れが良いので、おひたしにぴったり。
低温下での生育も良いため、正月菜や冬菜として利用でき、寒い冬でもしっかり育てられます。萎黄病に強い耐病性を持ち、初心者にも育てやすい品種です。

まとめ

小松菜は栽培が比較的簡単で、栄養価が高くさまざまな料理に活用できる野菜です。この記事では、季節ごとに適した13品種の特徴や育て方を詳しく解説しました。品種ごとの特性を理解して育てれば、よりおいしい小松菜が収穫できます。初心者の人も家庭菜園で小松菜栽培にチャレンジしてみてください!


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