カメムシや高温による被害を受けたため、8月末としては08年産の60・5%以来、16年ぶりの低い水準となった。主産地の収穫が進めば、1等米比率は今後上昇する見通し。作柄も良好であれば、新米の流通量が増えることで店頭の品薄解消や価格の安定も期待できそうだ。
8月末の検査は収穫時期の早い一部の地域で行っており、例年の全検査量の5・7%程度にとどまる。農水省によると主産地の東北地方などの生育状況は良好のため、検査が進む9月末時点の1等米比率は前年同期の23年産を上回る見込み。ただ、当面はコメの高値や供給不安が続く可能性もある。
23年産米は猛暑の影響で高温障害が発生し、現行検査になってから最低の60・9%(24年3月末時点の全国平均)だった。
昨年の高温障害を受け、高温耐性品種への切り替えなどを進めた。米どころでは夜の気温が低かったことなどから順調な生育につながっているという。
(c)KYODONEWS
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新米1等比率は63%、出足低調 8月末、収穫進展で上昇へ
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