主要な業者で不足しているコメの集荷量に相当する規模で、初回は15万トンとし、流通状況を調査して2回目以降を決める。放出するのは現在売られている2024年産米を中心とし、23年産米も加える。流通の円滑化を目的とした初めての試みで、14日に概要を公表する。実施されれば店頭価格が下がる可能性がある。
一方で値崩れを防ぐため、原則1年以内に同量を買い戻すことを条件とする。卸売業者などへの販売状況を報告させることも検討している。直近の備蓄量は91万トンで2割以上を活用することになる。
24年産米の生産量は前年比18万トン増の679万トンとなったが、全国農業協同組合連合会(JA全農)などのコメ集荷量は昨年12月末時点で21万トン減った。農水省は、値上がりを期待する農家や小規模業者がコメを抱え込んでいるのが原因とみており、不足を補う水準で対応する。
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備蓄米最大21万トン放出へ 価格高騰、不足量に相当
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